2024年11月 霜月(しもつき)
1946年(昭和21年)に日本国憲法が公布された日。日本国憲法が平和と文化を重視していることから、公布日の11月3日を「文化の日」として国民の祝日にしました。もとは「明治節」という祝日で、明治天皇のお誕生日にあたります。
11月23日「勤労感謝の日」は、「新嘗祭(にいなめさい)」という祭祀に由来します。「新」は新穀、「嘗」は奉る、舌の上にのせて味をためすという意味で、「新嘗」はその年に収穫された新穀を神様に奉って恵に感謝し、口にすることを表しています。新嘗祭の歴史は古く、『日本書記』には飛鳥時代に行ったという記述があります。現在でも、新嘗祭は宮中をはじめ全国の神社で行われており、五穀豊穣を祈願する祈年祭と相対する重要な祭祀とされています。新嘗祭は宮中恒例祭典の中の最も重要なものとされ、新天皇が即位の礼の後、初めて営まれる大規模な新嘗祭を「大嘗祭(だいじょうさい)」といいます。古来、日本人は命を支える「食」を大事にし、神聖なものとしてきました。そして、祭事を通して天の恵みに感謝をささげてきました。農耕を営み、米を主食とする日本人が、新嘗祭を最も重要視したのも頷けることでしょう。
11月の花(大阪市長居公園の花より)その①
その②